裏地と釦

生地選びと同じくらい大切で、これまた皆さま大いに悩まれるのが裏地と釦選び。

『裏地』は表から他人に見せることのない密かな愉しみ。機能性の面では洋服内側のスベリを良くして摩擦を軽減し服の着心地を向上してくれます。また表生地を痛みから守り服を長持ちさせる重要な役割も担っています。『釦』は生地と共に見た目の印象を左右する重要なパーツなのは言うまでもありませんが、服の脱ぎ着で必ず触れる機会があり、指先から感じるその質感も大切にしたいところです。

選ばれた生地に合わせた素敵な裏地と釦を見つけて、より愛着を持った一着にしましょう。これもまたオーダーの愉しみ!

先日のBLOG記事でもご紹介したSTANDARDとCLASSICO、2つのラインで選べる裏地と釦を見ていきましょう。

STANDARD ライン 

CLASSICO ライン

【標準】キュプラ
STANDARD ラインCLASSICO ライン
裏地 (標準)キュプラキュプラ
釦 (標準)ポリエステル釦、コロッゾ釦水牛角釦、コロッゾ釦
釦(OPTION)水牛角釦、貝釦、皮釦、メタル釦貝釦、皮釦、メタル釦

キュプラ裏地
綿の種子に付着した産毛部分であるコットンリンターを原料とする再生繊維 “ キュプラ ”
美しいドレープ、吸湿・放湿性があり、静電気が起こりにくいなど天然素材ならではの優れた特徴を持っています。またCOGITOのオーダーでは標準仕様の裏地としてお選びいただけます。

水牛角釦
天然素材の高級釦とされる水牛角釦。自然な質感や雰囲気、色合いや模様が一つ一つ異なり同じものが2つとないというのも天然素材の魅力といえます。

コロッゾ釦
タグワ椰子(ヤシ)の木の実を削って作られる釦。高い耐久性、加工しやすく染めやすい特徴を持っており、象牙釦などに変わる物としてベジタブルアイボリー(植物の象牙)などとも呼ばれます。

裏地 リアブラウン&ダンスフォード

こちらの特別な裏地は英国ブランドらしいヴィヴィットな色彩と個性的な柄モノが特徴のコレクションとなっています。STANDARDライン、CLASSICOライン関係なくお選びいただけます。また英国より取り寄せとなるので納期+10日程となります。

< LEAR BROWNE & DUNSFORD >
1895年創業の同族経営マーチャントであるリア ブラウン&ダンスフォードは、サヴィル・ロウのほぼ全ての名門テーラーを顧客に持ち、しっかりとした打ち込みの伝統的英国服地の供給で高い評価を得ています。